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【えんむすび隊】村民大運動会で地域の絆に触れよう!


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 10月25日(日)。えんむすび隊は、徳島県境にある馬路村魚梁瀬地区を訪れました。

 1,000m級の山が連なり、森林率が96%を占める馬路村。平家の落人伝説が伝えられ、古くから人が住んできた地域です。また、ここは全国有数の多雨地域で、地域の自然と人手とが長い年月をかけて育んできた美林が広がっています。特に魚梁瀬地区は銘木・魚梁瀬杉の産地。この魚梁瀬杉、かつては国有林として国の財政を支えると同時に、馬路・安田・北川・奈半利・田野の中芸5ヶ町村の大動脈だった魚梁瀬森林鉄道を地域にもたらしました。そして全国的な林業衰退の時期以降も、林業の黒字経営を可能にさせたそうです。厳しくも豊かな自然が残る地域では、人びとは助け合い、力を合わせて生活をしています。ユニークな種目を盛り込んだ村民大運動会は、自然と生きてきた村民の団結と、自然を生きる技や知恵とを垣間見る絶好のチャンス。「運動会を盛り上げ、魚梁瀬地区の歴史文化の一端に触れてみよう」と、今回は多数の留学生を交えた、国際色豊かなえんむすび隊です。

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 雲一つない空の下、安田川を上流に向かい馬路村中心部を経て、さらに山奥の奈半利川上流にある魚梁瀬ダムを越え、9時頃に魚梁瀬小中学校へ到着。4つのチーム対抗の運動会で、えんむすび隊が参加するのは「役場・全日本連合」チーム。チームのテントに赴き、関係者のみなさまに御挨拶をして、開会式に臨みます。開会式では掲揚された村旗を眺めながらラジオ体操で身体をほぐし、これからの競技に備えました。

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 魚梁瀬地区村民運動会の種目は、とてもユニークです。たとえば、ヘルメットにつけた紙風船を棒で割り合う「源平合戦魚梁瀬の戦」、自転車のリムを棒で操りトラックを走る「林道安全運転」、きわめつけは鋸で玉木を切る「ザ・山師」。地域の歴史文化を漂わせ、老若男女が楽しめるよう工夫を凝らしたプログラムに参加し、学生たちも大興奮。地域の方の俊敏さやリムを操る巧みさ、そして何より木を伐る早さは、圧巻でした。

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 ユニバーサルを意識した競技では、村長やルール解説担当の地区長さんが留学生にもわかりやすいジャンケン方式を提案し、急遽運用してくれた一面も。「役場・全日本連合」チームは健闘の結果、3位。それでも、学生たちにとって楽しく貴重な体験/交流となったようです。

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お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

 以下に、参加した学生の声の一部をご紹介します。
 ぜひご一読ください。

●短期留学生女子
 I am very happy with today’s activities. From the journey, along the way I can see beautiful scenery. I’m so amazed because in Indonesia, I can’t find it. The games are very creative and funny. I’m very enjoy and I can relax my mind for a while. I hope this activity may be continued next year.
(今日の活動はとても幸せでした。旅の道のりでも美しい景色を見ることができました。インドネシアでは見ることができない景色にとても感動しました。競技はとてもクリエイティブで面白かったです。とても楽しくて、ずっとリラックスできました。来年もこの活動に参加したいと思いました。)

●農学部農学科1年男子
 大学生になって運動会に参加して童心に帰った気分でした。ユニークな競技ばかりで良く楽しむことができました
 特に「ザ・山師」ではあんな太い丸太をのこぎりで切ってとても貴重な体験をすることができました。

●TSP国際人材育成コース1年女子
 朝早くからだったので大変だったけど、緑の山や青い空、そして優しい地域の人々に出会えて、今までの生活のストレスや悩みを忘れ、心から運動会を楽しめました。

●理学部1年男子
(1)馬路村の運動会に参加して馬路村の魚梁瀬地区はとても人口の少ない地域なのかなという印象を受けましたがよそから来た私たちも全くアウェイな感じを受けることなくとても楽しむことができました。競技の種類がとても豊富でいろんな人がヒーローになっていて、誰でも楽しめる運動会なので、高知大学に限らずもっと広く参加者を募れば馬路村に来たことがない人が来るきっかけになると思います。今日馬路村に来るまで私は馬路村に興味がありませんでした。しかし、来るまでの道中や運動場から見える景色の雄大さに魅了されました。一度来ればもう一度来たいと思う人、住みたいと思う人は絶対いると思います。

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