【えんむすび隊】山地酪農の牧場整備を体験しよう
12月16日土曜日、えんむすび隊は山地酪農について知るために南国市白木谷にある斉藤牧場さんを訪れました。
山地酪農とは、元々山にある野草などの資源を使った放牧型の酪農で、現在高知県では唯一斉藤牧場が実践されています。急な斜面に生える野草や芝を牛が食べ、その牛のふんを栄養として草が育つ、循環型酪農と言われています。えんむすび隊は山地酪農の現場を体験し、山地酪農に対する想いをうかがうために、牧場整備の体験をすることになりました。
まず学生が驚いたのは牧場へ向かう道中でした。生い茂る森林に挟まれた細く凸凹とした山道に「この先に牧場があるの?」と思わず疑問が口に出るころ、急に視界が開き牧場が姿を現すとともに牛がお出迎え。いきなりすぐそばにいた牛の姿に歓声が上がっていました。
牧場に到着し、まずはご挨拶とともに今日の作業について説明していただきました。今日学生が体験するのは、牛舎内の牛糞の掻き出し作業です。斉藤牧場では基本的には放牧をしていますが、朝夕の一日二回の搾乳の時間だけ牛舎に入れるそうです。汚れても良い服装に着替えいざ作業開始。まだ外の環境に適応できないため牛舎内で飼われている子牛に癒されつつ、一輪車に糞を入れ、外へ運び出す作業を何度も何度も繰り返しました。想像以上に力がいる作業に驚きながらも声を掛けつつ取り組みました。
休憩しつつ一生懸命学生が取り組んだ結果、牛舎は見違えるほどきれいになりました。運び出した牛糞は堆肥として、牛が食べるイタリアンダイグラスの畑に撒くそうです。
作業が終わり、使った用具をきれいにしたところで丁度お昼の時間となったので、斉藤さんのお宅におじゃまして、昼食タイム。一緒に斉藤牧場の牛乳をご馳走していただきました。しっかり味があるのに飲んだ後に全く臭みが残らないすっきりとした味わいに、次々とおかわりをしてしまいました。
昼食後は山地酪農についてのDVDを見た後、牧場を案内していただきました。秋の台風の影響で大木が倒れる箇所もありましたが、牛が自由に移動できるよう山地の整備も続けておられるそう。自然交配で生まれた牛が、伸び伸び自由に移動して草食動物らしく草や蕪を食す牛の姿を目の当たりにし、斉藤牧場の牛乳パックに書かれていた「基本的牛権」にも納得です。
案内役をかってでてくれたお子さんも一緒に牧場を歩いたことで場が和んだのか、学生からも沢山質問がでて、理解が深まったようでした。
お世話になった斉藤牧場のご家族のみなさま、ありがとうございました。
以下に参加した学生の声の一部を紹介します。是非ご一読ください。
●理学部応用理学科 2年 男子
もともと自然が好きで、動物も好きだというこから、今回の山地酪農の牧場整備に興味があって参加しました。
初めての牧場の整備作業を行うことで、いかに牛乳ができるまでの大切さ、大変さを実感しました。初め牛舎の掃除をさしていただくことで、たった3時間程度の作業でしたが疲れました。こんなに大変な作業だとは思いませんでした。牛を育てるのにも365日毎日、早朝、夜に作業があり、酪農の大変さを学びました。他の牧場と異なり、斉藤牧場は牛を放し飼いにすることで、牛のストレスを少なくし、牛乳もお肉もおいしいということがわかりました。人間も同じように何も追われていないような生活だとストレスを感じず、健康にいられるのになと思いました。実際に牛乳も頂いて、牛乳の後味がない、すっきりした感じもとてもおいしかったです。斉藤牧場の牛乳はノンホモジナイズで作ってあり、高級ですが、また買いたいなと思いました。今回の貴重な体験活動を大切にしたいです。
●人文社会科学部 2年 女子
広い農地でのびのびと生きている牛たちや斉藤さん家族をとても羨ましく思いました。具体的に何がどうということではありませんが、理想的な環境であるように見えました。
儲かった分だけ成長というのでもなく、機械で作業の効率を上げていくのでもない経営の仕方に心のゆとりのようなものを感じました。また日本中にある山地を何らかの形で生かすということにも可能性を感じます。
今日のことを持ち帰れる人の所へ持ち帰って、できることなら連れてきて実際に見てもらいたいと思いました。
牛乳がとてもおいしかったです。あの生クリームも衝撃的でした。ありがとうございました。
●地域協働学部地域協働学科 2年 女子
南国市にあんな牧場があったことは知らなくて、びっくりしました。高知にもあんなにきれいな場所があると分かってうれしかったです。午前の作業は正直おもっていたよりすごく大変でした。腰を入れないとできなかったり、大量のふんなどがあり臭いもしたりと、牧場をなめていたなと思いました。でも、このような作業をいつもしながらおいしい牛乳を作ってくれている人がいることを知れたのは、とても勉強になりました。牛乳はびっくりするほどくさみがなく、きらいな人もいけるんじゃないかなと思いました!!
結構山の上だったこともあり、道が狭かったり、景色がきれいだったりということがありました。そこでご家族のみで牧場を経営されていることがすごいと思ったし、小さいときからそれを手伝っている子供達の価値は、自分とは全然違っていそうだと思いました。ありがとうございました。
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